CTを用いた副鼻腔炎の診療
副鼻腔炎(ちくのう症)は、鼻の奥にある副鼻腔に炎症が起こり、鼻づまりや膿のような鼻水、頭痛などの症状を引き起こします。当院では、CTを使用した精密な診断を行い、副鼻腔の状態を詳しく確認します。これにより、より適切な治療方針を決定し、薬物療法や必要に応じた処置をご提案します。
なかなか治らない鼻の不調でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
副鼻腔炎の治療
副鼻腔炎(蓄膿症)は、鼻の奥にある副鼻腔に炎症が起こる病気で、鼻づまりや膿が混じった鼻水、顔面の痛みや圧迫感などが特徴です。風邪やアレルギーによる炎症がきっかけで発症することが多く、放置すると慢性化することがあります。
副鼻腔炎には、急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎があり、それぞれに合わせた治療が必要です。
急性副鼻腔炎の治療
急性副鼻腔炎は、風邪やアレルギーによる鼻の炎症から始まり、鼻水が膿性になったり、顔が痛くなることがあります。
治療には、以下の方法を行います。
・抗生物質(細菌感染が疑われる場合)
・痛み止め(顔面痛や頭痛の軽減)
・抗アレルギー薬(アレルギーにより鼻の抗アレルギー薬)
・鼻副鼻腔吸引処置(処置用麻酔薬などのスプレーを用いて鼻を処置し、奥にたまった鼻汁を吸引します)
・ネブライザー(細菌の増殖を抑えるための抗生物質と、腫れを引かせるためのステロイドの吸入ができます)
慢性副鼻腔炎の治療
慢性副鼻腔炎は、症状が長期間続くことが特徴です。急性期の症状が治まらずに慢性化した場合や、アレルギーや鼻中隔弯曲などが原因で慢性化することがあります。
治療には、以下を組み合わせます。
・抗生物質の長期低用量での内服治療
・ステロイド薬(必要時に炎症を抑えるために使用)
・点鼻薬
・ネブライザー
・アレルギー治療(アレルギー性鼻炎が原因の場合)
・手術療法(薬物療法では改善しない場合、適応やご希望を伺いながら総合病院にご紹介させていただきます)
CTを用いた副鼻腔炎診療の流れ
検査の流れを事前にご理解いただくことで安心して受けていただけるかと思います。
1. 初診・診察
まずは、通常の診察でお話をお伺いし、症状や経過を確認します。
鼻づまりや顔面の痛み、膿性の鼻水など、現在の症状を詳しくお伝えください。医師がCT検査の必要性を判断します。
2. CT検査の説明と同意
医師がCT検査の必要性を説明し、検査の目的や流れについて詳細にご説明します。
検査の目的:副鼻腔の状態を詳しく調べ、炎症の広がりや慢性化の程度を確認します。
3. CT検査の実施
CTスキャンは短時間で終了します。検査は座って行います。頭部が動かないように軽く固定いたします。
スキャン開始から数秒で終了し画像を撮影します。
検査中は動かずに静かにしていただく必要がありますが、痛みや不快感はありません。
4.検査結果の確認
CT画像はすぐに解析され、医師が副鼻腔の状態を詳しく確認いたします。
検査後、CT画像を基に、炎症の広がりや副鼻腔の状態を説明し、もし副鼻腔炎が確認されれば、今後の治療方針(薬物療法、手術など)について説明します。
5.フォローアップ
CT検査後の治療経過を定期的にフォローアップし、症状が改善されているかを確認します。
CT検査は副鼻腔炎の診断に非常に有効ですが、検査の内容や目的、治療方法について十分に理解していただくことが大切ですので、疑問点があればいつでもご質問ください。
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